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    乳幼児期の社会的学習についての研修

    乳幼児期における社会的学習について、聖心女子大学の岸本健先生のお話をうかがいました。

    前回の大橋功先生の研修の第二弾として「人の絵を真似ることは悪いこと?」の問いをテーマに、お話をして頂きました。

    乳幼児期には、モデルとなる周囲の大人(養育者)と指差しにより視線を共有したり、モデルの動きを模倣したりできるようになります。ヒトは模倣をする中で、モデルがなぜその行動をしたのか、意図を読み取ろうとします。目的達成の方法だけでなく、意図まで学ぼうとするため、他者の考えを取り入れることができます。

    絵を真似る(模写など)ことは、一見すると他者の考えに影響を受け、まったく同じものが出来てしまうように感じます。しかしヒトには想像力があるので、他者と共同する(意図を知ろうとする)ことで創造性が広がり、独創性の広がりに繋がるのでは?と考えられると教えていただきました。

    私たち保育教諭は、子どもの絵がみんな同じになってしまうことを恐れるばかりではなく、似てる絵の中でもその子が何を考え、それを表現したのかを1人1人に丁寧に聞き取っていくことが大切だと学びました。子どもたちは、自分のことを理解しようとしてくれていることが分かると嬉しくなり、「もっと伝えたい!」とよく絵を描くようになったり、話をしてくれるようになったりすると考えられます。子どもたちの思いを想像し、その心に寄り添えるような声かけや関りをして行ける保育者になりたいと思います。

    高島おひさまこども園 矢部 記

    | 令和6年12月19日