先生のまなび

発達障害の理解と個々に応じた支援の実施

川崎医療福祉大学 重松孝治先生の「発達障害の理解の個々に応じた支援の実施」研修を受けて参りました。

個々に応じた支援をするためには、私たちが障害に対する正しい知識を持っているか、そこが子ども理解の基本的視点となります。その部分の学びを深め、個々の子ども理解を深めていき、その子にあった支援・指導を実施していくことが重要となります。

この研修を通して、支援をしていくにあたり、大切にしたいこと、常に意識しておきたいと思ったことは、
・「やりきる」経験を重ねていくこと。注意集中の程度に応じた活動を用意する。その子に合わせて、活動の最後までを短くし、「最後までできた!」という経験を増やしていく。”最後までやりきる”姿勢を持っていくようにすること。
・フィードバック(賞賛等)を意識的に提供すること。できたときはしっかりと褒める。その子なりの頑張りを認めて褒める言葉がけをたくさんしていくこと。当たり前にせず、「褒める」「認める」を大切にしていく。
という部分です。

見通しが持てないと不安だったり、混乱・戸惑いを持つ子もいます。子どもを観察していく中で、相手の気持ちが分かりにくかったり、何をしたらいいか分からない、空気が読めなくて苦しんでいることを知ることも私たちの大事な役割です。
読み取れない部分は、まず伝える、示すこと。こまめに教えていく、こまめに褒めていくことが大切となってきます。どうしたら良いか分からない、SOSが出せない子もいます。そんな子も見逃さず、寄り添いながら支援を進めていきたいと思います。

支援方法を考えていく中で、できないことに目を向けるのではなく、できること、ポジティブな情報に目を向けて、「自分でできた!」「最後までできた!」と成功体験が増えていくようにしたいと改めて感じました。また、担任だけでなく、他の職員とも支援方法を共有しながら、日々の保育に取り組んでいきたいと思います。
子どもたちの頑張りを見逃さず、褒める・認める声かけをこれからも心がけたいと思いました。

つしま幼稚園 楠原佐知子 記

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