先生のまなび

大橋功先生による絵画研修

2024年8月30日に、和歌山信愛大学教育学部教授の大橋功先生による絵画研修を受けました。

 子どもたちが自己実現に向かうために私たち保育教諭としての役割を学びました。まず、子どもたち一人ひとりのあるがままを受け入れる、「みんな違ってみんないい」、受容的に接していくこと。次に、答えを手渡すのが効果的なのか自分で気づくようにヒントを与えるのが効果的なのか、どのように教えてあげるのが効果的なのか、そこの判断を適切にすること。この二つが大切な保育教諭としてのやるべきことであり、子どもたちの自己実現のベースとなるところであると学びました。しかし、私たち保育教諭は子どもたちに作品を作らせるために描く順序から描き方から使う道具まで順序通りに絵を描かせようとする、どのようにしたら表現する喜びを感じるように導いてあげることができるのかという不安が生まれる。結果的に支配欲求から、アートによる保育・教育を取り巻く勘違いをしてしまいがちです。そのために私たちは、子どもが捉えている空間と大人が理解している空間は違うことを理解すること、子どもを使って自分の絵を作ろうとする、保育教諭の中にある支配欲求のような心と向き合っていくことが、これからの私たちの課題につながっていくと考えます。

 子どもたちが今後、造形活動を行うにあたってのびのびと自由に表現できるために、私たち保育教諭はどのように環境構成したらよいのか、今一度考えていきたいと思いました。

つしま幼稚園 預かり保育担当保育教諭 河原 記

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